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2019-01-27

タイアップ講座 魚山流 声明のお稽古

※2019年に通年講座として開講しましたが2020年3月より新形コロナウィルスの影響により仏教サロン京都での共催業務を中断いたしました。

感染症によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げると共に、罹患された方々のご快復を祈念申し上げます。

※当講座へのお問い合わせ・お申し込み受け付けは終了しております。

当講座の主催と会場は、東山にある浄土宗総本山 知恩院塔頭の既成院様です。
仏教サロン京都では、講座案内や申し込み受付など世話人の役割をしてまいりましたが、令和2年9月よりパンデミック終結までの間、この役割を停止いたします。

●講座の内容
一般の方、初心者を対象としたものです。毎月1回、夜間18時~20時に行っています。

【受講料】
1名 2,500円
毎月1回のお稽古を行っています。

【終了したお稽古

2018年10月 プレ講座

2018年11月 基礎講座 三礼 呂曲 前半

2018年12月 基礎講座 三礼 呂曲 後半

2019年1月  如来唄 呂曲/四奉請広節 前半

2019年2月  如来唄 呂曲/四奉請広節 後半

2019年3月  六種廻向 前半

2019年4月  六種廻向 後半

2019年5月  法華讃嘆 前半

2019年6月  法華讃嘆 後半

2019年7月  総礼伽佗 前半

2019年9月  総礼伽陀(初級最終回)

2019年10月 総礼伽陀 合曲 前半

2019年11月 総礼伽陀 合曲 後半

2019年12月 四智梵語讃 呂曲 前半

2020年1月  四智梵語讃 呂曲 後半

2020年2月  四智漢語讃 呂曲 前半

2020年3月~5月 休会

2020年6月 これまでのおさらい

2020年 7月~8月 休会

 

リーフレットより「声明のお稽古」について
声明(しょうみょう)とは、仏教の経典に旋律(メロディ)を付けて、仏・菩薩・祖師等を讃嘆する、声楽による儀礼のことを指します。

現在、日本仏教では各宗派独自の声明が伝承されていますが、大きく分けると「天台声明」と「真言声明」の二つがあります。その多くは無伴奏の単旋律音楽で、独唱・斉唱・輪唱で構成されています。また伴奏の楽器としては雅楽器による伴奏があり、754年(天平勝宝4年)に東大寺大仏開眼法要で声明と雅楽の奉納がされたという記録が残っています。

また声明は「日本伝統音楽の源流」と言われ、特に日本で新たに作られた日本語(訓読)の声明は、平曲・謡曲・浄瑠璃・民謡などにその影響が表れています。

今回、声明教室では天台声明(魚山声明)を皆様に授業いたします。その声明講義で使用する資料は大正13年、天台宗 多紀道忍師による『聲明集』にある「略譜」を使用致します。この「略譜」とは、その時代の情勢を鑑みられた道忍師が声明の習得をし易いように、本来の旋律を簡単に略した「略譜」を新作されたとのことです。しかしながらこの「略譜」は、宗からの批判に遭い世に出ることはありませんでした。

この度、多紀道忍師の法流を継ぐ多紀頴忍師より、略譜の使用許可を頂きました。在家(一般)信者の皆様と共に声明と唱える機会を増やしたいというお気持ちと、声明の習得の困難さ、各宗派への配慮等から、「魚山声明略譜」を在家用の声明として活用出来ればというのが、頴忍師と拙僧の思いとなります。

略譜といいましても洋楽とは違う楽理となりますので、それなりに習得は難しいかもしれません。ただ、仏祖讃嘆に一番大切なのは僧俗関係なく「信じる想い」であり、多少の音の外れは許容範囲であります。

信仰を「音にする」「声に出す」のが声明でありますので、皆様のご参加お待ち申し上げます。

浄土宗 法傳寺 住職 既成院 兼務住職 伊藤正芳拝

【講師】
伊藤 正芳(いとう しょうほう)先生

当代きっての声明の名手です。

昭和43年生 平成元年より 浄土宗 瑞華山薬師院法伝寺 住職と
知恩院塔頭 既成院 兼務住職の任に就く。
浄土宗 総本山知恩院式衆会会員 大本山 黒谷金戒光明寺式衆会会員。
浄土宗 二級法式教師 浄土宗 西山精司師・太田正敬師、
天台宗大原魚山声明塾 多紀頴忍師、
浄土真宗本願寺派 西六条魚山会 大八木正雄師に師事し、声明の奥義を学ぶ。

 

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