原文を味わい 体験を通して学ぶ『ヨーガスートラ』
※2019年に通年講座として開講しましたが2020年3月から新形コロナウィルスの影響で中断しました。金菱先生には、毎年6月にヨーガの講座を開講していただく形に移行しています。
講師:金菱 哲宏師(かなびし あきひろ)
大阪大学 追手門学院大学 立命館大学 非常勤講師、ヨーガ実践歴20年
2019年の秋より月一回 土曜日に実施していましたが、第4回目の2020年2月8日(土)以降、新型コロナの影響で、対面式の定期講座が運営できなくなりました。
会費:1名4,500円(当日現金払いのみ)
以下は金菱先生からのご案内文です。
『ヨーガスートラ』は4〜5世紀頃に成立したとされ、現代でもなお多くのヨーガ実践者から、ヨーガの根本的な思想を説く書として広く読まれています。 全四章、200足らずの短い文章(この一つ一つをスートラと呼びます)からなり、この短文だけを集めたならば、わずか6ページにも満たないものです。この僅かな章句の中に、「三昧」や「八支ヨーガ」といったようなヨーガの思想・実践の重要な諸概念が巧みに整理されています(その中には、仏教からの影響を伺わせるような思想も多く含まれます)。
『ヨーガスートラ』は、そのコンパクトさゆえに言葉足らずで、難解な書となっています。また多くの訳書が、従来から使用されている仏教の訳語を使って翻訳しているため、現代の日本語の感覚では理解しにくくなっています(たとえば「煩悩」、「業」、「習気」など)。むしろ原文をそのまま味わうほうが、原語がもつニュアンスを直接的に理解することができます。
この講座では、『ヨーガスートラ』をサンスクリットで読んでいきます。ただし、その主眼はサンスクリットの学習・習得にあるのではなく、ヨーガスートラを原文で味わって、より深く理解するというところにありますので、詳しい文法の解説を行うわけではありません。サンスクリットを全く知らない人でも安心して参加していただけます。(その一方で、サンスクリット文法を学んだことがある方には、よい実践練習にもなると思います。)
またこの講座では瞑想の実践も行います。ただ教典を読み解くだけでなく、体験とともに『ヨーガスートラ』に触れていただければと考えております。
金菱先生のヨーガについてのお考えを知りたい方は>>金菱哲宏師 エッセイ