菊谷竜太先生　プロフィール

講師の菊谷先生は、学生時代にインドからチベットへの文化の伝達についてご関心をお持ちになり、現在の専門領域は11-12世紀頃に活躍したアバヤーカラグプタ（インドのナーランダ寺・ヴィクラマシーラ寺の学頭だった）によって書かれた密教百科事典を中心とする後期仏教徒たちの研究です。インド仏教滅亡前に彼らがヒマラヤ世界へ伝えた「知の結晶」の中で、特に胎生・臨終に関わる曼荼羅理論に注目され、国内外の研究機関と連携し解析を進められてきました。最近は医学文献の解析も積極的にされています。このような専門家によって、従来にないインド・チベット密教をも射程に入れて、『理趣経』をテーマに12回もの講座をしてくださるという、これ以上ないありがたい機会に恵まれました。理趣経を手掛かりに、本講座がこれまでにない「密教学」としての学びを深めていただく機会となれれば幸いです。(菊谷先生はボランティアでご登壇くださいます。心より感謝申し上げます）

（仏教サロン京都　加藤）

高野山大学HPでの、菊谷竜太先生の紹介記事はこちらです