zoom講座 マハーバーラタ神器講座②〜古代インドの戦闘倫理,神器を用いるときのエチケット集〜
2025年3月15日(土)14時~16時(50名まで)1名2,000円 アーカイブ提供有、4月20日(日)までご覧いただけます。
お申し込みは下記をご覧ください(下までスクロールしてください)
【講師】川村悠人(かわむら ゆうと)氏(広島大学大学院准教授)
古代インドには、戦いの際に王や戦士たちが守るべき礼儀作法がありました。武器を手放した者を攻撃するのはNG、許しを乞うている者を攻撃するのはNG、戦車から落ちた者を戦車の上から攻撃するのはNGなど、さまざまです。
古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』には、この種の戦闘倫理がところどころで語られており、物語に奥行きを与えています。このような戦闘倫理は古くから注目され、すでに海外の先行研究で総括的な記述がなされています。西洋の騎士道と比べてみたくもなります。
一方、インド叙事詩の英雄たちは通常の武器だけではなく、神々の武器(神器と称します)を駆使して多彩な神器戦を繰り広げます。実は、そのような神器の使用に際してもさまざまなルールがあります。神器は通常の武器よりも強力ですから、神器を用いるときには、通常の武器を使うときに守るべきルールに加えて、神器専用のルールがあるのです。
ピンチのときにだけ使用可能、相手が使ってきたらこちらも使う「正当防衛」はOK,神器の中でもとりわけヤバい神器を使うときには「神よ、許したまえ」のような文句が必要、などなどこちらも実に多様です。この方面の研究は、世界的にもまだ全然進んでいません。本講座で取りあげたいのは、このような神器使用のルール集、エチケット集です。
注意深く文献を読んでみると、神器使用のエチケットを最もよく守っているのは、英雄アルジュナのように思えます。彼が一見エチケットに反することをしているときには、大抵、策士クリシュナによる教唆(?)が絡んでいます。
『マハーバーラタ』において、アルジュナは、心技体そろった最高の英雄として描かれます。このことは、神器を用いるときのエチケット集の順守具合を見ることで、さらなる確証を得ることになるでしょう。
【講師紹介】川村悠人(かわむら ゆうと)先生: 広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。サンスクリット文法学やサンスクリット文学をご専門とされています。
川村先生の過去講座1 川村先生の過去講座2 川村先生の過去講座3
2025年1月6日(月)正午より受付開始いたします。メールでお申し込みください。50名を定員とさせていただきます。申し込み締め切りは講座の前日、3月14日(金)の20時まで。ただし、満員になり次第締め切ります。お申し込みはメールに「マハーバーラタ神器講座2 受講希望」とタイトルをつけて1)お名前 2)携帯のお電話番号 3)連絡先メールアドレス をご記入し、メール送信してください。折り返し、お振込み口座などのご案内を送ります。
受付メールアドレス tennyodo※ac.auone-net.jp(仏教サロン京都)※を@に変えてください。
問い合わせ先:080-5641-1076 加藤(毎日21時まで)