Zoom講座 古代インドの呪詛(じゅそ)世界Ⅰ~呪いの原理と呪詛言語の形式

講師: 川村悠人氏(東京大学 東洋文化研究所准教授)

2026年11月21日(土)14時~16時

2,300円 ※Zoomのみ50名まで 100名に拡大しました

当日受講100名の枠は10月24日で満員になりました。多くの方よりお申し込みをいただきありがとうございました。今後お申し込みされる方は、録画の受講のみになります。編集無しで送りますので内容は同じです。質問できるかできないかの違いになります。

録画受講は11/19締め切りで申し込み人数の制限はなく、11/21の講座終了後に受講料支払いで受講料は当日受講と同じ2,300円です。録画は12/27までご覧になれます。

本講座のリーフレットはこちらからご覧ください

講義に登場する苦行者の像(Met Collection, Object Number: 1984.499)

 

古代インドでは、言葉は単なる意思伝達の手段ではなく、現実を左右する力をもつと考えられていた。祭式で正しく唱えられた詩歌は霊力・実現力を帯び、神々さえも動かす。「言葉がその内容を実現する」という思想は、古代インド叙事詩に多く見られる呪詛にも受け継がれている。

 本講座では古代インドの呪法集アタルヴァヴェーダや大叙事詩マハーバーラタといった南アジア古典文献をもとに、呪詛は誰が発することができ、どのような条件で発動・実現するのかを考える。苦行による熱力と怒りの関係、呪詛の取消不能性や呪詛の重ねがけ、呪言による呪詛の緩和や解呪の方法など、古代インドの呪いの体系を具体例とともに読み解く。

 後半部では、呪文や呪詛がどのような言語形式によって呪力を高めているかに着目し、「呪いの言葉」が日常言語とどのように異なるのかを考察する。

講師 川村悠人 (かわむら ゆうと)氏

1986年生まれ。古代・中世インドの言語論、詩と美学、神話を研究している。現在、東京大学東洋文化研究所・准教授。著書に、『バッティの美文詩研究——サンスクリット宮廷文学とパーニニ文法学』(法藏館)、The kāraka Theory Embodied in the Rāma Story: A Sanskrit Textbook in Medieval India, D.K. Printworld,『神の名の語源学』(溪水社)、『ことばと呪力——ヴェーダ神話を解く』(晶文社)、『パーニニ文法学講義』(臨川書店)、『ソシュールとインド——構造主義の源流を求めて』(人文書院)がある。

【仏教サロン京都より】

 呪詛・呪いというとおどろおどろしい感じがしますが、講師の川村先生のご著書『ことばと呪力‐ヴェーダ神話を説く』(2022年晶文社)によれば、呪いには黒と白の2種類があります。黒い呪いは相手に危害を与えようとする時に使われ、白い呪いは相手に好ましい結果をもたらすために使われました。それぞれ一例をあげますと、黒は戦闘の際に詩を唱え、言葉を矢として武器化させ、相手の心臓を狙う。白は家畜の怪我を治癒させるため、薬草に骨や髄の結合を命じる詩を唱える。これらは古代インドの文献『アタルヴァ・ヴェーダ』にありますが、現代の日本でもてるてる坊主を吊るして晴天を願ったり「痛いの痛いの飛んでけ」と泣いている子供をあやしたりしますね。これらも呪詛の一種だそうです。また般若心経の羯諦 羯諦 波羅羯諦…という真言部分も「呪句」と呼ばれることがあります。

 いずれにしても、呪詛は川村先生のおっしゃるように「言葉は単なる意思伝達の手段ではなく、現実を左右する力をもつと考えられていた」という文化のもとに発達してきました。そして本講座は上記のような広い意味での「呪い」に関して、その言語構造をひもとくことが主眼となっております。天才・川村悠人先生ならではの貴重な講座です。3年間でワンクールの予定で、今年がその1回目になります。受講料もお安くなっていますので、ぜひお申し込みください。

●本講座は3年間にわたり古代インドの呪詛世界をひもといていくシリーズの第1回目です。

●お申し込みはメールに「インドの呪詛(じゅそ)講座 受講希望」とタイトルをつけて1)お名前 2)携帯番号 3)連絡先メールアドレスをお書きください。折り返しご案内を送ります。

tennyodo※ac.auone-net.jp(仏教サロン京都)※を@に変えてください

締め切り11月19日(木)

080-5641-1076 加藤 (毎日21時まで問合せ受付)

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