終了特別講座– category –
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空海の人間観-『十住心論』の「帰敬頌」を読み解く 講師:竹村牧男氏
空海の主著『秘密曼荼羅十住心論』の冒頭に、やや詳しい「帰敬頌」(論を作成するにあたって、諸仏に捧げる詩)が置かれている。その中には、「是の如くの自他の四法身は、法然として輪円せる我が三密なり」等とある。いったい、自他の各身がすべて自己の三密にあるとは、どのようなことを述べたものなのであろうか。ここには、空海の人間観・世界観の核心があるように思われる。そこで、この「帰敬頌」の内容を、空海の他の著作、『即身成仏義』等をも参考にしながら解読してみたい。 -
「文化財と信仰」研究会 掲載紙紹介
2023年2月17日に 中外日報一面にて、本会のプロジェクト「文化財と信仰」研究会を全面的に取り上げていただきました。スキャンするにあたりA4に収まりきらず、右側に縦に入っていたタイトルが切れています。(タイトル「信仰空間と文化財、両立の道探る」... -
「なら歴史芸術文化村」見学ツアー
本会は、文化財に関する様々な分野で経験を積まれている方々の意見交換の会です。これまでは自由闊達に意見を交換していただく座談会を行ってきましたが、本年は9/11(水)に「なら歴史芸術文化村」見学ツアーを行います。文化財の専門家だけでなく、一般の方(文化財の保護や修復にご関心をお持ちの方)もどうぞご参加ください。参加費300円 -
サンスクリット恋愛文学入門
古代インドにワープして運命の人に出会う、その日のために(zoom講座・全4回)7月より10月まで、オムニバス方式で4回にわたりインドの恋愛文学を学びます。サンスクリット文学を専門とする講師陣が、それぞれ異なる文献を取り上げ、独自の視点から古代インドの恋愛模様を掘り下げていきます。 アーカイブ視聴あり、4回とも2024年12月31日まで繰り返しご覧になれます。受講料は4回分まとめて1万円ですが、学生(正規)は8,000円に割引いたします。 -
zoom講座 梵我一如の発生と発展「一元論と二元論のはざまで」
古代のインド人は、世界の本質とは何であるのか、自己の本質とは何であるのかと探求していくうちに、世界の根本的な実在はただ一つ、ブラフマン=アートマンではないかという結論に至った。それが「梵我一如」である。この思想を巡る、長く複雑な論争史を紐解いていく。また、ヨーガや仏道の修行実践の観点から、この思想がどのような意味を持つのかを考察していく。 -
古代中国の神秘主義的人体論
中国医学の原典である『霊枢』の本神論篇を取り上げます。本神論篇は、道家の気一元論思想によって展開される天人地(三才思想)の観点から、心と体がどのように生じ、心の病いと肉体の病がどのように関係していくのかが述べられています。昨年の講義の続きのような体裁を取っていますが、前回のおさらいから始めますので、前回に参加されていない方も大丈夫なようにいたします。