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2021-04-22

【檜山智美(ひやま さとみ)先生 プロフィール】

京都大学白眉センター/人文科学研究所 特定助教,龍谷大学世界仏教文化研究センター 客員研究員,ザクセン州立学術アカデミー「西域北道のクチャの仏教壁画研究センター」 客員研究員

専門は西域の仏教美術史。幼少期にNHK特集『シルクロード』を見て以来、シルクロードの歴史と文化に興味を持つ。慶応義塾大学美学美術史学専攻在学中に、シルクロードのキジル石窟の仏教壁画の魅力に魅せられ、研究を開始。東京大学大学院(比較文学比較文化専攻)修士課程、ミュンヘン大インド学・チベット学研究所への交換留学、北京大学博文考古学院での客員研究員を経て、2014年にベルリン自由大学美術史研究所にて博士号(美術史)を取得。2010~2016年まで、ドイツ西域探検隊に由来する世界最大の西域仏教壁画を有するベルリン国立アジア美術館に研究員として在籍し、西域仏教壁画片の展覧会キュレーションや保存修復に関わったほか、当館所蔵のキジル石窟壁画片及び探検隊資料の精査に基づく博士論文を執筆した。西欧と東アジアの研究手法と、考古学・美術史・文献学を融合させることにより、西域仏教文化の実態を解き明かすための研究を進めている。2021年、今回の講義とも関連する敦煌壁画の星宿図像を扱った論文により第33回「國華奨励賞」を受賞。

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