オンライン講座 インドにおけるヨーガ行法の変遷と本質~『ハタヨーガプラディーピカー』を中心に
本講座は終了いたしました。皆様よりいただいた受講料の一部を、金菱先生のご好意によりウクライナ支援(京都市が受け入れている避難民の生活支援)団体に寄付いたしました。ありがとうございました。
2022年6月10日(金)19:30~21:30 zoom使用 受講料2,000円 見逃し配信あり
講師:金菱哲宏(かなびし あきひろ)師 大阪大学・追手門学院大学・立命館大学 非常勤講師 ヨーガ実践歴20年以上
講師によるご案内
釈迦とほぼ同時代のウパニシャッドの頃に歴史の表舞台に登場したヨーガは、バラモン教の祭式文化の中から起こり、そこから独立するような形で精神集中の修行法として発展していった。それはバラモン教にとどまらず仏教、ジャイナ教にも行法として採り入れられた。そしてサーンキヤ学派の二元論や仏教の理論を援用して教典『ヨーガスートラ』(4~5世紀頃)が編まれるも、10世紀以降にタントラ(密教)の影響を受けて興ってきたハタヨーガの伝統へとヨーガは受け継がれていく。 このような歴史的変遷の中で、ヨーガの修行実践法と哲学はどのように形を変えていったのか、そして何が変わらずに受け継がれたのか。『ハタヨーガプラディーピカー』を中心に、ヨーガの行法の変遷と本質を追いかける。
申し込み締め切り日:2022年6月9日(木)送金締め切り日:2022年6月17日(金)必着
【お申し込み方法】
現在、申し込みフォームが不調の為、お手数ですがtennyodo※ac.auone-net.jp(※を@に変えてください)まで直接メールをお送りください。メールに①「講座名」(「6月10日ヨーガ講座」で結構です)②「あなたのお名前」③「Zoom使用時の画面上でのお名前」④「携帯のお電話番号」を添えて直接メールを下さい。(送信時は※を@に変えてください)
お申し込みの方は講座前日6月9日(木)23:59までにお願い致します。お申し込みの方には順次、仏教サロン京都の事務局から振込先をお知らせいたします。
【お振込みからご聴講まで】
1 6月7日(火)までにお申し込みの方は講座前日(9日)までに必着で、指定口座に2,000円をお振込みください。それ以降にお申し込みの方は、17日(金)までにお振込み下さい。(振込み手数料は申し込み者のご負担になります)
2 6月7日より6月9日(講座前日)までの間に、仏教サロン京都からZoomの会議室番号とIDをお送りいたします。レジュメがあれば同時に送付いたします。
3 6月10日(金)19:30~21:30に講座をいたします。
4 当日の受講者と見逃した方の全員に、後日録画のURLを通知いたします。
仏教サロン京都から本講座の推薦文
本講座で扱うハタヨーガは13世紀~17世紀に隆盛したヨーガで、『ハタヨーガプラディーピカー』というテキストは16~17世紀に書かれたものです。ハタヨーガでは人体を小宇宙とみて、宇宙創成の力(性的エネルギー)が人体に潜んでいると考えます。これを「クンダリニー」と呼び、火炎や蛇にたとえられます。この力を行によって覚醒させ、脊髄に配置されている6つのチャクラ(センター、駅)を開いていきます。これによって行者は全く新しい境地を開いていくということです。(無智や我慢等の煩悩・憂・痴の消滅、一部の病による疾患の消滅、若返り等など。)当時の性的エネルギーを使った具体的な修行法には、かなり強烈な内容もありました。現在、世界で主流となっているのもハタヨーガですが、本来のそれから性的要素や神秘的要素を排除したものです。その結果として、健康法としてのヨーガが広く流通することとなりました。しかしインドのヨーガ行者が目指したものは時代に関わらず解脱の境地であり、ハタヨーガで性交を用いた行もそのための手段でした。解脱とは自己と宇宙との融合の境地であって、現代のヨーガではこのことが置き去りにされている面があります。
本講座では、ハタヨーガの特色を踏まえつつ、古典ヨーガとの思想の共通性を明らかにしていくことを方針としています。インド思想史を貫く「ヨーガ」とはどのような教えなのか、金菱先生にお話をいただきます。インド学だけでなく仏教学にご関心をお持ちの方にもおすすめする講座です。