第2回目 菩薩の名をもつ聖者-ヴァジュラパーニ(金剛手)の伝記ならびに注釈書「『般若波羅蜜という女神の心呪・広注』『意義解明』*Arthapradīpikā」
ヴァジュラパーニの伝記ならびに注釈を通してインド後期仏教の思想について解説します。彼はインド後期仏教の時代に高僧アドヴァヤヴァジュラ(マイトレーヤナータ)の四大高弟の一人として名を馳せ、インドとネパール・チベット間を繰り返し往復しこれらの国々に大きな影響を与えました。その伝記はさまざまな奇跡潭に彩られており、単に僧院のなかに留まるタイプの学僧たちとは一線を画しています。この回では後期インド仏教の時代に生きた聖者の実際の姿に目を向けつつ、ヴァジュラパーニの般若心経理解を学びます。
具体的にはヴァジュラパーニの著した『般若波羅蜜という女神の心呪・広注』を読んでいきます。この注釈書はA4で10ページほどのそう長くないものですが、般若波羅蜜や三解脱門という空の思想について深く考えさせられる表現が多く見出されます。ヴァジュラパーニはそうした空の思想を後期仏教に特有の認識論や密教の術語を用いて説明しています。菊谷先生と質疑応答を重ねながら、数百年にわたる後期仏教の叡智が込められた注釈書を皆さんと共に読んでいきたいと思います。
(対面・オンラインに関わらず、お申し込みいただいた方全員に当日の録画を送ります)
対面講座 12月10日(土)18:30~21:00 キャンパスプラザ京都 第2会議室(JR京都駅より5分)
受講について:オンラインのみの受講も可能です。ご来場については3回のうち1回でも2回でもかまいません。(予約制 25名まで)録画は長期にわたり何度でも見られます。(12月1日ごろから、令和5年2月中旬までを予定)講座当日の質疑応答については来場者を優先いたします。
第1回目 11月26日(土)18:30~21:00 「般若心経」とはなにか-聖典の由来,原典と翻訳,注釈文献はこちら
第3回目 令和5年 1月21日(土)18:30~21:00 顕教の教えか密教聖典かー「秘密真言」としての『般若心経』はこちら
受講料:3回分まとめて一括でお支払いください。10月1日から令和5年1月20日までの期間中、いつでもお申し込みできます。
一般:8,000円 僧侶:7,500円 学生:6,000円
お申し込みはtennyodo※ac.auone-net.jpにメールをお願いします。(※を@に変えてください)タイトルに「般若心経講座申し込み」とお書きいただき、お名前・割引対象(僧侶または学生)かどうか・電話・メールアドレスと、ご来場希望の方は、講座3回のうち希望日を書いてください。全回オンラインの方はその旨お書きください。割引対象の確認については、来場者は当日に身分証明書のご提示をいただきます。オンラインの方は事前にLINE通話等で確認させていただきます(証明書のお写真をお預かりすることはいたしません)。
お問い合わせ 080-5641-1076 加藤(毎日13時~21時)